気持ちのいいサックスの鳴らし方
まず息を吸います。舌がリードに当たっています。体の中からマウスピースにかけて空気圧が高くなった状態を作ります。舌が離れます。音が出ます。
その時、音域に従って口腔内の容積が変化しています。音が低ければ大きく、音が高ければ小さく。それは舌の上げ下げでコントロールします。喉の奥は拡げません。
喉の奥を拡げるとか、腹筋をするとか、吹奏楽部でよく言われてきたこれらの教育法は、全体統制、いわば軍隊式、一対多数の指導における方法で、サックスに当てはまることが少ないように思います。とにかく鳴らすとか、山に向かってロングトーンとか、みんなのモチベーションとか一時的な士気は統一できるかもしれませんが、落とし穴が多いです。
喉の奥は基本的にタイトです。喉の開け閉め。これもちょっとした論争になりそうなトピックですが、、僕は空気が一気に出て行かないように閉めています(閉めるを意識しすぎると息がでないかもしれません。ため息の逆だと考えるとリラックスして空気の出し入れができる傾向にあるようです)
そしてその準備はグルーヴの中で行います。タンギングから始める音の出し方を練習するとダイナミクスのコントロールもクリアになります。
体を解放すると空気はそとへ、緊張させると空気は出ていきません。
フォルテは解放、ピアノはお腹を絞る感じで、体全体はリラックスさせています。
あと、楽器とリードのコンディションがばっちり、マウスピースが自分と出したいサウンドにマッチしていれば絶対に気持ちよくなるはずです。
2025年5月更新
コメントを残す